第76回メーデー 全国374ヶ所で開催

2005年5月5日

 第76回メーデーは、5月の青空が広がる5月1日(日)全国374ヶ所の会場で開かれました。
NEC労働者懇談会のメンバは電機労働者懇談会とともに、中央メーデーを中心に神奈川、三多摩、長野の各会場で参加しました。

 中央メーデーは、渋谷区・代々木公園で4万3千人が参加しました。主催者を代表して挨拶にたった熊谷全労連議長は「小泉政権の4年間で『社会保障制度や働くルール』が破壊され、弱肉強食の『二極化』社会、悲惨なJR福知山線の脱線事故を引き起こした安全軽視の利潤至上主義の社会がつくられてきたと告発、自衛隊のイラク派兵など『憲法と平和のルール』を破壊する自民党と改憲や消費税増税を競い合う民主党を批判しました。さらに『主権在民と労働基本権が明文化された憲法をいまこそ生かそう』と訴えました。
 日本共産党の志位委員長は「戦後60年の節目にたって日本国民に求められていることは、@かって日本がアジアで2000万人、日本で310万人を犠牲にした侵略戦争を起こした国であるという歴史の真実を直視すること。A二度とふたたびアジア諸国に侵略の矛先をむけることはしない。『アジアの一員』として、アジア諸国民との友好に力をつくす。という決意をあらたにすること。と訴え、今、あの戦争を美化する勢力が、植民地支配を「日本はよいこともやった」とゆがめ、『戦争はしない』『軍隊は持たない』と世界に誓った憲法9条を改定する策動を強めていることは重大で、アメリカの要求で、日本を『海外で戦争をする国』にするという、憲法までアメリカに売り渡す売国政治を断固拒否しよう。と訴えました。
 さらに、元駐レバノン特命全権大使の天木直人さんが連帯の挨拶にたち、アメリカの不法なイラク戦争とそれを支持する小泉首相に反対の意見をのべ、外務省を首になった、と自己紹介し、「いま日本は平和憲法をめぐって歴史的転換期を迎えています。やすやすと憲法『改正』を見過ごすなら、日本の将来に悔いを残すことになり、われわれが『改正』を阻止するなら、そのときこそ新しい日本をつくることができる。そのために自分も余生をかける」と訴えました。

 このほか、大阪では1万人、JR脱線事故が起きた兵庫県尼崎市では800人が参加、冒頭、参加者全員で事故の犠牲者に黙とうをしました。

 東京・三多摩メーデー(井の頭公園)では、NEC出身のトランペッター 松平晃さんが演奏し、参加者から大きな拍手が贈られました。松平さん談「今日の三多摩メーデー(井の頭公園)は、
天候にも恵まれまして、9500人もの参加者でしたねぇ。大きな特設ステージでして、気持ちの良い響きを奏でる事が出来ましたです!!」

 
 

 

 

 


 

 

 

 長野メーデーに参加した山崎さん談 「長野メーデー(全労連と連合 両方)に参加しました。
長野で29日開催された9条の会発足会での中学生の発言が話題になっていました。
学校の先生方のコーラスがとても印象的でした。今年は連合メーデーも最初から参加できました。
長野ではまだ社民党の影響力が強く、憲法改悪阻止(9条だけでなく団結権、団体交渉権
の意義も訴えていたのはなかなかでした)
そろそろメーデーも小異を残して大同に着く時期に来ているのではないかとの印象が
しました。共産党宣言の『万国の労働者団結せよ!』の言葉が耳元で聞こえました。」
 

 

 
前ページへ