NEC労働者懇談会総会開催

2005年3月12日 川崎市総合自治会館

NEC労働者懇談会総会が開催されました。
総会では、まず各地の運動状況が報告され、さらに春闘にむけた活動、NECフィールディングのリストラ攻撃への運動の報告があり、2005年度へむけた活動方針の討議を行いました。

基調講演には「疲弊する職場 NECは今」を取材したしんぶん赤旗記者の中村氏がたち、取材の中で感じたこと、連載への反響など、紙面に現れない内容を織り交ぜて話していただきました。
とくに、連載中、NECで働く息子の2人のお母さんから電話があったこと、その中で、共通しているのは「息子が過労死するのではないかと心配だ」ということだった。
取材を通じて一番感じたことは「仕事しかない人生とは?何なのか。それでいいのか。」ということ。

来賓の電機労働者懇談会の中山氏は、「リストラが労働者を目覚めさせている」として、この間日立とNECフィールディングの管理職の人が電機ユニオンに入ってリストラと闘っていることを紹介した。日立もNECもリストラ攻撃のやり方は共通。@本人を傷つけるやり方。A斡旋会社を紹介。こういう手に乗らないことが肝心。今、労働組合がない職場の人や、管理職など企業組合に入れない人を守る砦に電機ユニオンがなっている。

春闘の活動では、春闘アンケートの結果が報告され、職場の中心となっている30代の回答が最も多く、2万円以上の賃上げを望む声が70%と高く、今年もベースアップ要求を見送った労働組合と組合員との意識のギャップが大きく広がっている。成果主義制度への態度では、反対が賛成の2倍強と現状、成果主義に不満を持ち、疑問を感じている人が多数であることを示していることが判明した。

NECフィールディングのリストラ攻撃への運動について、この間本社を始めとして関東の拠点で行ったビラ配布は大きな影響力を発揮、真実を知った労働者が、執拗な退職勧奨を拒否する姿がみられた。またビラをみた労働者からNEC労働者懇談会へ相談が持ち込まれるようになった。などの状況が報告された。

各報告に対し、質問や意見が積極的にだされ、討議が深まりました。

 

 
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